あべ歯科インプラントクリニック★朝日新聞★21世紀の歯科医療を考えるシリーズ


○○★ 朝日新聞 ★  21世紀の歯科医療を考える  シリーズ○○○

■ シリーズNo.6 ■


企画・製作/朝日広告社


     進歩の著しいインプラント療法


執筆:阿部成善  (あべなるよし) あべ歯科インプラントクリニック院長    発行  2005/05/28・26
 インプラント治療が世界の最先端医療に、またわが国においても歯科医療の一端を担う重要な治療法として認定され、市民権を得るに至りました。その中で、インプラント療法は再生治療としての進歩はめまぐるしく、患者さんの種々のニーズに答えられるようになりました。歯牙としての機能はほぼ高度に回復できるし、審美的には天然歯とほぼ変わらぬほど精密に修復できるまでに材料が発達しました。またインプラント療法を行う歯科医師が技術的に難易度の高い手技を習得し、いろいろなテクニックを駆使すれば、インプラントの適応症も広がって来ました。

 患者さんのう蝕や歯周病などで抜歯をせざるを得ない状態のままや、数本の歯を失ってから放置したままになっているなどの口腔内の管理の悪さによっては、噛み合わせは崩壊し、歯が植立していた骨(歯槽骨)はみだりに吸収してくる。こういう患者さんをインプラントロジストは、口腔内の衛生状態の改善を図り、以前のように骨を回復してインプラントを植立し、その上に歯を作りいままでのように何でも噛めるようにし、審美的にも歯が正常にあるように修復出来るようになりました。

骨の回復も、
■骨造成法(骨を移植して骨の幅を拡大する)。■骨幅増大法(薄い骨を縦に割り骨幅の拡大)。■仮骨延長法(骨をブロックに遊離し徐々に垂直的に延長する)。■上顎後方の臼歯部においては、上顎洞底部に骨を移植し骨の高さを増したりするサイナスリフトなどの骨の欠損状態により種々の手術法があり最適な方法を組み合わせたりすることにより、目的の骨形態に回復することが出来ます。

 近年、医科CTに比べ被爆線量が少なく、高い精度のコンビーム型歯科用CTが開発され、口腔周辺の骨形態を詳細に表せる断層撮影や、3D画像診断が出来るようになりました。インプラント植立部位の立体的な補年形態や骨量、隣接臓器(骨内の大きな神経や上顎洞底の形態)の走行、位置がはっきりと診断でき、手術時に於ける周囲臓器を傷つける危険性がほとんどなくなってきました。骨の吸収が大きくいびつな骨形態の部位に、インプラント植立のため骨造成を必要とする場合などの診断に、この歯科用CTが必ず必要となって来るでしょう。また歯科用CTでのディスプレー上に植立しようとするインプラントの像を重ねるソフトが出来、より患者さんの口腔に適合したインプラントを選択でき、審美的により自然的な人口歯を入れることができるようになりました。

 インプラント治療は概して治療期間(3ヶ月〜6ヶ月)が掛かっていました。しかし、患者さんは歯を抜いてすぐに、また早く同部にインプラントを植立したい、インプラントを植立してから出来るだけ早く噛めるようになりたいという治療期間の短縮を望むようになってきました。抜歯後即時あるいは早期インプラント埋入術、インプラント埋入後即時あるいは早期負荷(噛み合せ)術に見合うシステムを各メーカーが充実させてきました。適応症があえば早期治療も可能であるが、インプラントの形態、性能がよくなり、歯科用CTなどの併用で正確に植立できるようになったのでもっと適応症も拡大してくるでしょう。

 進歩の著しいインプラント療法は材料の進化とともに周辺機器も充実し、またインプラント植立術式もいろいろ考案され難易度の高い術式が求められるようになりました。それにより、インプラント適応症も広がってきました。また審美的にもより自然的な歯が入れられるようになってきました。歯科診療の重要な部分を占めるまで発展するのではないでしょうか?




インプラント治療

健康な歯を削ることなく欠損部分に歯冠を
支えるための土台を作ります。
数本の土台を得たた
め、固定の金具であった
ワイヤーが不要です。
総入れ歯の場合でも、数
本のインプラントでしっか
り固定できます。

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