|
|
|
阿部 成善
(歯学博士)
|
|
大分歯顎CT画像センター |
Naruyoshi ABE |
|
TOPICS |
|
|
X線量の低放射 |
|
|
画像をデジタル処理するようになり、飛躍的に利用X線量
を削減する事ができました。 |
|
|
|
|
|
クリアなデジタル画像 |
|
|
画像をデジタル処理することにより、画質の線明度が増し
現像ムラもなく、鮮明に確認できるようになりました。
画像操作によりどんな角度からも検査が可能です。 |
|
|
|
|
|
正確なCT画像 |
|
|
1方向からの観察は生体の立体を想像するしかありません。
この診断に不安定要素が存在し、診断ミスに繋がることが
あります。状況の診断を下す前に患者の情報を精密に正確
に収集しなければなりません。 |
|
|
|
|
|
撮影範囲の確実性 |
|
|
撮影位置を確認しながら撮影できるようになりました、
治療目的にあわせ確実に検査箇所の撮影ができます。 |
|
|
|
|
|
治療計画の明瞭性 |
|
|
骨の状態によって、歯科治療は大きく左右されます。
安全に治療を行うために大切な検査です。 |
|
|
|
|
|
|
|
歯科医師の先生方へ
|
|
|
■ 「歯科臨床における
三次元画像の応用と可能性」
(文・阿部成善)
歯科用臨床誌 クインテッセンス |
|
我々歯科医は患者状況の診断を下す前に患者の情報を精密に正確に収集しなければなりません。しかしデンタル、パノラマは1方向からの観察で生体の立体を想像するしかない。この診断に不安定要素が存在し、診断ミスに繋がることがある。
近年、歯顎顔面用コーンビームX線CT装置が日立メディコより出現し、4,096階調を実現して医科CTより精密な画像で骨や軟組織の状態を診断出来るようになった。また高精細2次元X線センサー、100万画素CCD,12bitADCの高分解能により、最小画素サイズは0.1mmの精密さである。この高解像度CT画像データは専用ソフトCBworks
ver.2により種々の方向から自由にスライスして観察できるし、3D画像として見ることもできるので患者へのインフォームドコンセントでわかりやすく説明でき、理解を得られやすい。
Endoにおいては根管の側枝、分技、湾曲、扁平度や根充の状態を3方向からまた3D画像での回転で根管の立体像が正確な長さが把握できるのである。
Perioにおいては歯牙頬舌側の骨の高さや骨幅の大きさの計測まで出来、歯根に囲まれた頬舌的歯槽骨の高さや形態までがo.1mmの間隔で観測出来るのである。再生療法を行った術前術後の骨の比較などは是非このCTで観察してみたいものである。
口腔外科領域では種々の診断に活用出来る。頬側的に破折した歯牙の診断、骨折における骨折線の確認、埋伏歯の位置や方向、下顎管や上顎洞との位置関係の確認、骨内の嚢胞や腫瘍などの立体的な形の確認、など種々の的確なる診断に活用し、手術の切開線、手術範囲などの決定に必ず必要である。目的とするものを頭で想像しなら道具を持っていくのではなく、CTによって術者の目ではっきり確認しながら手術が進めれるのである。
一番CT の利点を活用出来るのはインプラント治療においてである。周囲臓器の位置やインプラント埋入部の骨形態を立体的にはっきりと把握出来、インプラント手術においてインプラントの埋入方向、埋入位置、埋入深度が診断できる。Sinus
Liftでは骨開創部の位置決定から骨充填の量などが求められる。またSMPLANTなどのSoftを使用すればCTの中にバーチャル的に最適なインプラントの種類を選択し、最良の部位に設定し骨外形や隣接臓器との関係、距離、角度、またインプラント同士の関係も把握出来る。こうすることでImplant
Mode Type以上の大きさでは患者へのインフォームドコンセントがたやすく説明でき、インプラント手術中でもナビゲーションとして正確なインプラント埋入が可能となり、手術時間も短縮する。
術後もCTで自分で埋入したインプラントを立体的に確認が可能となる。日立のCB-Throneは1.8m
x1.8m平方の大きさで医院内に設定出来、重量も軽くなり、ビルの中でも設営できるようになった。まだまだ高い値段で、医科のようには保険が利かないハードルがあるが是非手元において使ってみたいものである。
|
|
|