あべ歯科インプラントクリニック★朝日新聞★21世紀の歯科医療を考えるシリーズ


○○★ 朝日新聞 ★  21世紀の歯科医療を考える  シリーズ○○○

■ シリーズNo.2 ■


企画・製作/朝日広告社

    噛める幸せ、
    インプラントの歯で自分の歯のように


執筆:阿部成善  (あべなるよし) あべ歯科インプラントクリニック院長    発行  2001/06/ ○○


     人間年齢を重ねるにつけ、何度となく種々の病気になる。


     特に齲蝕、歯周病においては歯があるかぎり、清潔に保つメンテナ
     ンスが正しく行わなければ病気をくり返し、最後は保存不可能とな
     り抜歯をせざるを得なくなって、歯牙欠損の状態となってしまう。
     この状態では野生動物では食物摂取不可能となり死を意味する。
     幸い人間は火を使うことを発見し、食物を焼いたり煮たりして軟ら
     かくして摂取できるから、死には仲々至らぬが、人生のQuality of
     Lifeは大変侘しいものとなってしまう。これを裏付けるような実験
     がある。

      斉藤滋・神奈川県歯科大学教授らのグループのマウスを使った
     実験で、健康な歯でエサをよくかむマウスの方が、かめない歯を
     もったマウスより学習能力が高いという結果が出ている。最初から
     脳に障害のあるマウスを、いくつかの止まり木に到達する時間を
     測定したのだ。当初は止まり木まで1分近くかかっていたのに、
     1週間もすると普通のマウスと同じ秒数到達できるようになった。
     しかし、このマウスの歯を削ってエサをうまくかめないようにした
     ところ、1週間たっても止まり木への到達時間はそれほど短縮しな
     かった。斉藤教授は脳の記憶の中枢といえる海馬の情報伝達を担う
     遺伝子の働きが、かめないマウスの方が劣っていた。正常な歯で
     かむという行為が脳の機能を活性化させていたのでしょうと報告し
     ている。

      実際、物をよくかんだあとの方がよく記憶力がアップするとのデータ
     もある。よくかむことによって老化を促進する活性酸素を減らすことも
     言われている。
     しかし人間、歯牙欠損となった場合はどうすればよいだろうか。
     入れ歯を装着するか、人工歯根(インプラント)を挿入する方法が
     ある。

      でも在宅の寝たきり老人の半数以上が入れ歯を入れているが、
     そのうち多くの人が入れ歯が合わずに、食べ物が食べにくいという
     報告があるように、総入れ歯では平均正常な歯牙より40%しかもの
     がかめない。インプラントの歯ではほぼ 100%回復し、何でもかめ
     るようになる。

      全体的健康状態の維持にはそしゃくされた食物摂取が必要なの
     である。寝たきり老人になる前に、いや寝たきり老人にならぬため
     に、よくかめるようにしておきたいものだ。かむことによって知的、
     肉体的に若くなるし、年をとってもよくかむことが、若くあり続ける
     ポイントかも知れない。

     ・前歯部では天然歯と同じ様に審美的に可能となった。



     ・骨の移植などと合わせるれば骨欠損が大きな人でもインプラント
      療法が行える。(熟練したインプラント歯科医による)






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